高級感が増した4代目PRIUS
以前のプリウスも嫌いではありませんでしたが、シンプルすぎて面白みに欠けた印象でした。また大衆車の色がとても強く、仕組み以外の見た目だけはこれからの車・未来の車との印象が薄いものでした。今回のモデルチェンジで挑戦的なラインが増えると共に、外装にピアノ調のパネルが設置されたことで、大分高級感が出てきたように思います。
営業車から上級車の雰囲気に変わる
一方こちらの4代目は急激に若々しくなり、最近のトヨタ車と比較しても、近代的で機能性にも配慮されたデザインになったと言えます。安っぽいインジケーターは排除され、カラー画面化されています。またタッチパネルや欧州車で見られるようなトグルスイッチが配置されています。色が変えられるかは不明ですが、白いプラスチックのパネルも印象的です。
またカップフォルダー周辺には無線充電の台が設置されていました。ちょうど携帯をそっと置くような場所なので便利です。
頭上にはマップランプが付いていますが、よく見るとライトのスイッチがアウディ風の絵柄になっています。不思議なもので、絵柄が描かれるだけで単なる押しボタンよりも上等な印象をうけます。
全体的に分かりやすい配置で好印象ですが、そろそろ日本のメーカーも2DINサイズ・7〜10インチサイズの縛りからは抜けだして欲しいものです。今時飛行機の個人用画面でもこれより大きく、近代的なデザインですからもう少しチャレンジしても良い気がします。
後部ドアの安っぽさも改善
3代目のプリウスは後ろのドアを閉めると「バフッ」ではなく「バンッ」とまるで軽トラのドアような音がしたのですが、やはり苦情が多かったのかしっかり改善されています。軽量化と高級化は相対するものなので、苦悩が伺えます。
どんどん大きくなっていくプリウス
プリウスの場合は役割が時代によって変わってきており、当初は”HVの普及”がメインミッションでしたが、HVの車種が大幅に増える中で、その役割は”(低燃費技術が)最も先進的で上級なHV”に変わってきているのかもしれません。
大きな拡大では無いのですが、現在ユーザーが多そうな高齢層には買い替えづらくなったのではないでしょうか。あくまで日本よりも海外がターゲットとなると、これでもまだまだ小さい方なのかもしれませんが。
運転したくなる車へ?
個人では”ボンネットが見えて窓の大きい車”に乗っているので、余計に”いつか分からない内に人を巻き込んでしまうのではないか”と不安に感じていました。
しかし新型の運転席に座る限り、過去の見えにくさは大分軽減されいてるように感じます。余計なセンターパネル類が無くなった事もあり、圧迫感もありません。流石に運転は出来ていませんが、回生ブレーキやステアリングフィールなど、基本的な部分が、より自然な感触になってくれていればと期待したいところです。