2015/10/29

【Car Guide】フォルクスワーゲン ブースレポート VOLKSWAGEN Booth(Frankfurtモーターショー2015#7)

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VWの不正ソフト問題は世界を揺るがしていますが、フランクフルトモーターショーのブースはそれにも関わらず多く人で賑わっていました。




実は巨大なフォルクスワーゲングループ

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フォクスワーゲンは日本ですと、「ゴルフ」や「ビートル」と言った有名車種で名が通っていると思います。グループ全体で見ると実に巨大な組織体で、ヨーロッパでは有名なチェコのスコダ、高価格帯のアウディ、その他にベントレーやブガッティ、ポルシェも傘下に入っています。

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フランクフルトモーターショーではVWが傘下にしているブランドが多いため、巨大な会場に丸ごと全ての企業が収まっていました。ただしAudiは個別のブランドとして人気があるためか、隣にもう一棟別の建物を特設しアピールしています。




影響は皆無に見えるほど賑わうVW展示会場

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こちらはVWブースの中。朝なので人はまばらですが、この後お昼過ぎに再度入場すると、人で溢れていました。皆さん係りの人に詰め寄るわけでもなく、楽しそうに車を眺めています。ここを見る限り、影響はほとんどな無いように思えてしまいます。

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リコールというものは個々人の安全に関わるのはもちろん、その組織のブランドに傷をつける重大な事項です。その対応の仕方で、その先の価値の上下が決まると言っても過言ではありません。VWがリコール後に何を目指すか、その動きで将来が見えてくる事でしょう。

販売出来なくなる事が一番の問題

懸念すべき点は『排ガス規制が厳しくなる中で、車を各国で販売出来なくなること』です。そもそもソフトを書き換えたのは、米国の排ガス規制を”まともにクリア出来ない”事が発端ですから、今後もクリア出来なければ販売車種を絞り込む必要に迫られます。またその他の国も排ガス規制を強化する動きは消えませんから、日々の販売面でも、今後の技術面でも追い込まれる事は必須です。

VWほど巨大で研究開発費もありそうな会社ですらクリア出来ない規制が出て来ているとすると、それは既存のエンジンではクリア出来ない問題になっているのかもしれません。

つまりVW事件は発端でしかなく、今後対応出来ないメーカーが淘汰されたり、一気にエンジンそのものが消えていく可能性すら示唆しています。今回はディーゼルエンジンに限った不正でしたが、規制が増えれば増えるほど、ガソリンエンジンにも危機が訪れそうです。




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