日本未発売車に心惹かれる方も多いと思いますが、私もチェコのスコダ社に大変な興味を持っています。上品なスタイルと適度な値段。ヨーロッパで人気のある事がとても良く分かります。
スコダ社の最上級車、SKODA SUPERB
チェコの自動車会社であるスコダ社。2000年からフォルクスワーゲン社の完全子会社となっています。当初はVWのエントリーブランドとの位置付けだったようですが、最近では価格帯もクラスも大幅に被っており、一つのブランドとしてしっかりと認知されています。VWグループですので同じ建屋でブースを開いていたスコダ社ですが、その規模はとても大きくフォールスワーゲンの3分の2程度の大きさで展示を行っていました。
今回取り上げたSUPERBはスコダの最上級車でありセダンとワゴンが用意されます。大きさは全長は4800mmにもなり、アテンザ(MAZDA6)やAUDI A5等と同クラスになります。フロントには丹精なデザインのグリルが装着され、VWよりも下のブランドとは意識しなければ分かりません。
中級プラス高級のスパーブ
あくまで下位ブランドとの位置付けを維持するためか、若干装備の水準が落とされています。例えばメーター内の液晶が カラーでは無くモノクロであったり、微妙に性能を削られている部分が多々あります。
しかしながらドア内蔵式の折りたたみ傘や、一部エンジンへのバランサーシャフト装着、オートパーキングシステムの内蔵など、日本車ではあまり見ない丁寧な装備に関心するばかりです。
エンジンのラインナップが多い
【SKODA車のHPより】
エンジンはVWグループだけあってTDI(ディーゼル)とTSI(ガソリン)ブランドが併用されます。最近流行りのダウンサイジングエンジンである1.4TSIや2.0TDIなど、どれも十分な性能を誇ります。
日本であればJC08モードの燃費ばかりが強調される時代になりましたが、流石ヨーロッパは燃費だけでなく最高速度や到達時間まで書くあたりに差があります。ヨーロッパの道では急減速、急加速の場面が多々ありますので、もたもた加速していると煽られてしまうのです。
ギアのとエンジンの組み合わせが多種多様になっている部分も気になる部分。どうしてパワーの低いエンジンの方に段数の多いギアを組み合わせたりするのかが良く分かりませんが、走りにうるさい人が多いからなのかもしれません。
写真が映えるスコダ車
日本車に比べると塗装の色合いがとても美しく見えます。日本の方が小まめに洗車をする人が多いと思いますが、路上においた時の輝きが全く違うのです。また石畳や古い建物と並べると実に似合います。人と同じような当たり前のミニバンではなく、ファッションの一部のようなこんな車に乗ってどこかへ出かけてみたいなと言う気になります。
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