ランプを多用した操作パネル
またフォグランプ、バックフォグランプについても、メーター内でのインジケーター表示の他、ボタン自体にランプが付いています。人間の思考に配慮した丁寧で品のあるデザインは、日本車にも見習って欲しいものです。
人の感性にマッチしたボタン配置
例えばエアコンはどのスイッチを押せばスイッチが入るのか一目瞭然ですし、温度調節、デフォッガー、シートヒーター等車内快適性に関連するボタンが集約されています。こちらの各ボタンにもランプが付いており、先のスイッチ類と同様一目でON/OFFの判断が可能です。
使えるレベルのカーナビゲーション
音楽はBluetoothでワイヤレス接続です。曲名表示や曲送りも全て車側のスイッチで操作出来るので非常に楽です。不用意に見える場所に置いておくと車上荒らしの危険性もありますので、機器をカバンやポケットに入れておけば持ち出しも容易になります。
操作はロータリーコマンダー方式です。ダイヤルの回転と真ん中、四方のボタンで操作を行います。インターフェースがしっかりしているので迷う事はありませんが、正直タッチパネルの方が圧倒的に操作は速い気がします。特に文字の入力がダイヤル式は大変です。
昔の”黒電話”のように一文字ずつコマンダーを回して選択していきます。BMWやレクサスも似たようなコントローラー方式ですが、こればかりは以前乗ったジャガーやいつもの日本車の方が効率が良いと感じました。
最近では当たり前になったメーターとインフォメーションディスプレイの組み合わせですが、AUDI(VW系)は導入が早く、配置もシンプルで見やすい表示となっています。真似したメーカーが”あれもこれも”と色々な表示を入れた結果、画面をスクロールさせてまで情報を網羅させようとするディスプレイもありますが、一目で分かる方がドライバーのよそ見を減らす事にもつながると思います。
ディスプレイにはオーディオ類の情報、ナビゲーション、燃費等が表示されます。ドライブセレクト装備車の場合は、モード表示やモードに応じたギアの選択肢も表示される仕組みです。
一部で少々使い勝手の悪い面もありますが、”人の目線”を考えた電装品の数々には感心する部分が多くありました。次回は走りの面にフォーカスしていきたいと思います。