スコダ社の遊べる四駆、SKODA YETI
そんな日本の市場で”ニッチ”として売れそうに思えるのがこのイエティです。乗用車としてのデザインを守りながら、一方でシンプルな箱型の室内を備えシティSUV以上のアウトドアテイストを醸し出しており、”汚れてもカッコイイ”雰囲気です。
サイズは横幅1.79m、縦4.2m。1.8mを越えると日本では非常に乗り辛い大きさなので、ジャストサイズと言えます。縦も三菱のRVRや以前販売していた日産デュアリスと同等です。このサイズ感だけでも日本で乗ってみたいと思わせるメリットがあります。
日本車レベルの使い勝手を追求するイエティ
日本人が欧州車、外国車を敬遠する理由の一つとして、使い勝手の悪さについて話を聞くことがあります。日本車のように至るところに収納ボックスがついていない、ドリンクホルダーが少ないなど、日頃の使い勝手に関して海外との差が出てしまうことがるのです。
一方でYETIは日本車を1から10まで研究したかのような収納スペースの多さを誇ります。後部座席を降りたんでもフルフラットにはならないものの、ラゲッジスペースやペットボトル収納、安全ベストの収納など日本車から著しく劣るものではありません。
また工夫としてチケットフォルダーなるものが装着されています。これは運転席側のAピラーにプラスチックのフォルダーが装着されており、そこにパーキングチケット等を挟む事が出来る機能です。誰もが装備しそうな機能以外に、自社の発想を実現するあたりもこのメーカーをリスペクトしたくなるポイントであると言えます。
安すぎない適度な価格帯のスコダ
参考までにSKODA U.K.の販売価格が掲載されていたので読んでみると、1.2リッターターボ車(110馬力)のベース価格はVAT(付加価値税)込で17,200ポンドとあります。今のレートで1ポンド=131円ですので220万円ほどです。もし日本でも250万円程度で売れるとすれば、価格競争力は大分あるように思います。
ラインナップの中には2.0のディーゼルターボがあるのもポイントです。トルクで言えばディーゼルが圧倒的ですし、VWグループのディーゼルエンジンであれば他の車両で実績もあります。
日本車の場合安く売るのは良いのですが、安ければ安いほど内装や外装の手抜きが目に見えてしまいます。良い車であればサイズが小さくても選びたい層は結構居そうですが、小さい=安っぽいので結局また大きな車に乗る人もいるのではないでしょうか。
最近では山登りなり、自転車なり、アウトドアへの感心も再度強まっていますので、バンパーを擦ってしまいそうなミニバンより、車高の高いアウトドアテイストの適度な価格の車で出かけてみたいなと思うところです。