三菱自動車と関係の深かった国策会社プロトン
ランサーをコピーした自動車はプロトン・サガと言い、マレーシアではタクシーなどで良く見かけるのでポピュラーな車種です。
マレーシアに詳しい方に聞いたところによると、原型より鉄板を薄くしていたのだとか。製造コストの低下を狙ったそうですが、それを知っていた日本人は怖がって乗りたがらなかったとの逸話もあります。
プロトンペルソナ(旧型)
エンジンは1.6リッター、お値段は46,000マレーシアリンギット、今のレートで120万円ほど。新興国でお馴染みのトヨタVIOSやホンダのCITYと同価格帯ながら、排気量にフォーカスすると一歩上に位置します。
てっきりマニュアルミッションや4ATのみのラインナップかと思えば、オートマチックとしてCVTを採用しています。アジアでは圧倒的にマニュアルやノーマルのオートマチックミッションが多いので、とても珍しい構成です。
外観は少々アンバランスなデザインで価格相応と言ったところです。後部ドアの窓枠やドアのデザインが、一時代前の日本車セダンと似ています。サイドだけ見ているとブルーバードシルフィーを思い出します。
デザインは古さを禁じ得ませんが、後輪ブレーキにはディスクを採用し、タイヤはグッドイヤー製。必ずしも格安スペシャルな構成ではありません。
【プロトン公式WEBページより】
ペルソナは最近モデルチェンジをしていますが、デザインに面影を残しつつ室内の広さを重視した背の高い形状に変化しています。割安感を前面に出すためか、プッシュ型のエンジンスイッチや6エアバッグ、USBチャージャー、ナビゲーションシステムなど多彩な装備をするグレードもあります。
装備やエンジン出力を見ればこれで120万円程度なら安いと思えますが、残念ながら肝心の製造品質が良くはないらしく、マレーシア国内で過去No.1を誇ったシェアの低下が止まらないとのこと。現地ではレンタカーとしてプロトン車を借りる事も出来るとの事ですので、珍しい車の一台として試してみたいものです。