ビンファストのSUV Lux SA2.0
現在発表されている車は3車種あり、内2種類がフラッグラインと言える、高級車としての設定がなされるようです。今回取り上げたいのはその中のSUVタイプSA2.0。ネーミングは欧州車と同じで排気量・パワーを示す数字が含まれます。
デザインを見ると、かつて中国の市場で見られたような、コピーやオマージュとは全く異なるコンセプトである事がわかります。私個人としては、余計な装飾がなく、よくまとまっていて、普通にカッコいいと思えるほどです。
寸法は全長4,940mm、横幅1,960mm。
少し気になって調べてみると、現行のBMW X5と数十mmの違いしかありません。つまりプラットフォームが同じという可能性は大いにありえます。(車体にオリジナルのボディーを載せただけという可能性も・・・)
内装はBMWとボルボの良いとこ取り?
中心の大型ディスプレイが目を引きます。ここだけ見ると、BMWではなくボルボのSUV XC90に酷似しています。ギアのセレクト操作レバーはBMWそのもの。デザインは少々異なりますが、電子切り替え式である点が全く同じです。
こちらはBMW i8の内装。
見ての通りステアリングや、その他操作系のデザインもかなり似ている事が分かります。
FRな上にハイスペックなエンジン
また2.0リッターのエンジンは恐らくターボでしょうが、228馬力ですから、3シリーズの高出力仕様とノーマル仕様の間位の性能と考えられます。
車の最終的な品質や、出来栄えがどうなるのかはまだまだ不透明ですが、カタログスペックだけ見ると日本車より全然良いではないか、というのが率直な感想です。
例えば出力では、ハイブリッド車の総合出力には勝てませんが、BMWの設計だとすればさぞ吹け上がりの良いエンジンでしょう。また最初からインターネットとの接続も考慮した、大型のディスプレイ配置は先進性を感じさせます。
ベトナムは『突然の予定変更』が多い国ですから、このプロジェクト自体が長続きするかは不透明ですが、机上プランだけではなく、既に実車も出してきているのは、なかなかアグレッシブに思えます。
報道によると、協力具合は相当力強かったようで、最新の自動化機械が搬入されあっという間に工場が出来上がったそうです。ドイツのバックアップがあれば、品質課題もクリアしてしまうかもしれません。